鳥の飛翔に関する手稿
(Il Codice sul Volo degli Uccelli)

ファクシミリ版、解説本は英語・フランス語版もあり

金文字入り革装函(サイズ36×25cm)にファクシミリ巻、および手漉き紙印刷、ファブリアーノ紙装丁の解説本1冊(90ページ)を収納。

 

「鳥の飛翔に関する手稿」は何世紀もの間研究され、1893年に初版(不完全ながら)が出版された成果として、人類史上初の飛行を果たしたオットー・リリエンタール、そしてかのライト兄弟もレオナルドの理論を認識していたことはほぼ明らかな事実です。

1505年から1506年の間に執筆された本手稿は、レオナルドがフィレンツェに帰郷してすぐ、「飛行機械」の研究の一貫として行った重力や重さの科学に関する研究を基礎として、鳥の飛翔を分析したものです。飛行機械の構想は、研究初期においては人力で動かす羽ばたき翼を用いた装置でしたが、後に気流を利用したグライダーへと変遷します。この時期のレオナルドの発明には、風や運動、そして人体解剖学の研究に結びつく、力学的かつ複合的プロセスを示す自然現象概念の観察を重要視する特徴があります。飛翔に関する研究に加え、手稿には、機械工学、植物学、建築設計、そしてアンボワーズ公、シャルル公の別荘庭園に設置する噴水と水遊びのための水力装置の研究に関する記述もあります。

ファクシミリ巻には、アウグスト・マリノーニによる、序文、原文翻刻および修正翻刻テキスト、索引の掲載された解説本が1冊付属します。



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