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トリヴルツィオ手稿
(Il Codice Trivulziano)
ファクシミリ版、解説本については英語版もあり
金文字入り革装函(サイズ36×25cm)にファクシミリ巻、および手漉き紙印刷、ファブリアーノ紙装丁の解説本(138ページ)1冊入り。
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1487年から1490年の間に編纂されたトリヴルツィオ手稿は、レオナルドの著作全集の中でも最も古いものの一つとして知られています。
Omo sanza lettre (「無教養の人」)ではありえない誰かを登場させ、トリヴルツィオ手稿には、レオナルドのラテン語習得への、また、科学・哲学・人文学の分野に関連するイタリア語の独自の語彙集編纂への願望が反映されています。レオナルドは多くの言葉を再解釈しました。新しい定義を与え、従来とは異なった文脈に使用し、当時の言葉の変遷を知る上で本手稿は貴重な資料といえます。語彙リストに加え、トリヴルツィオ手稿には、様々なタイプの人相をとりあげた風刺画の連作もあり、実在上のあるいは想像上のポートレイトが並んだユニークなギャラリーとなっています。
非常に興味深いのが、軍事用建築物に関する多くのプロジェクトやミラノの大聖堂のティブリウムのデザインについての研究です。付属の解説本1巻には、アンナ=マリア・ブリジオによる原文翻刻および修正翻刻テキスト、および特殊写真技術により明らかになった見えない顔の複製も収録しています。
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